バーコードリーダーの種類が多すぎて、どれを選んだら良いか分からない。という場合、以下をご参考にしてください。
固定型バーコードリーダーとハンディ型バーコードリーダー
リーダーを固定したまま、バーコードをリーダーに翳して使う場合、固定型(定置型)のバーコードリーダーを使います。
リーダーを持って、バーコードやQRコードを読む場合は、ハンディ(手持ち)型のリーダーを使用します。
但し、ハンディ型のバーコードリーダーでもスタンドを使う事により、固定型のように使う事が可能です。
2次元コードリーダーと1次元のバーコードリーダー
バーコードというと本来は上のように1次元のコードを指すことが多いですが、QRコードなどは2次元バーコードと言われる場合がありますので混乱される場合もあります。
2次元のコードの代表的なものはQRコードです。それ以外にPDF417,Datamatrix,Aztecなど十数種類のコードがあります。2次元のコードを読みたい場合は2次元コードリーダーが必要です。2次元コードは一般的に普及しているもの以外にある会社独自のコードも存在します。その場合は市販のリーダーでは読めませんので、QRコード以外で利用される場合は必ずご確認ください。
1次元のコードだけを読みたい場合は1次元だけ読込可能なバーコードリーダーでもちろん大丈夫ですが、実は2次元コードリーダーは1次元コードも読めます。また、次の説明のようなメリットもあります。
2次元コードリーダーのメリット
1次元用のバーコードリーダーは、下図のようにリーダーをバーコードと並行に構え、線がバーと直交するようにしなければ読めません。
2次元用のコードリーダーは、コードをカメラで画像として読みますので、リーダーの向きとコードの向きはどうでも良く、リーダーの視界に入っていれば読めます。
ですので、次のような場合、費用さえ許せば2次元コードリーダーをお奨めします。
- お客様などバーコードに慣れない人に読み取ってもらう場合
- 倉庫などでスキャンし難い場所に貼ったコードを読む場合
- スキャン操作を短時間に効率よく行いたい場合
有線タイプ、無線タイプ
バーコードリーダーには、パソコンにUSBで接続する有線のタイプと電波で通信する無線のものがあります。
有線タイプのメリット
- シンプルで故障が少ない。
- バッテリーがないのでメンテナンスフリーで長く使える。
無線タイプのメリット
- ケーブルがないので作業エリアが広くとれる。(数メーター)
- 無線のタイプがBletoothタイプの場合、スマホ、タブレットで利用できる。
有線タイプをお奨めする場合
- パソコンの近くにあって、ケーブルが邪魔ではない
作業エリアがケーブルの長さで十分間に合う場合やケーブルの引き回しが邪魔にならない場合は有線タイプをお奨めします。 - 読取った後、パソコン側でクリックなどの作業が伴う場合
無線バーコードリーダーをお奨めする場合
- スマホ、タブレットで利用したい場合。(Bletoothタイプに限ります)
- 作業エリアを広く取りたい場合。
- 机の上や作業場所をすっきりさせたい。
- 狭い場所などスキャンし難い場所にコードがある場合。
スマホ、タブレットで利用する場合
Bluetoothの無線タイプをお奨めします。
RS-232C インターフェース (USB、RS-232C)
弊社で取扱いのバーコードリーダー、QRコードリーダーのインターフェースは、USB、無線の他にRS-232Cがあります。
通常パソコンと接続して使う場合は、USBタイプを使います。パソコンのアプリケーションによっては、RS-232Cで使うことを前提としたものもありますが、USBタイプでも仮想COMポートドライバーを使うことにより使える場合がほとんどです。(Windowsのみ)
機械に直接接続する場合は、RS-232Cタイプを使用する場合もあります。
最近はLANで使われるEther-Netのタイプを使う場合もありますが、弊社取扱い商品にはありません。
2次元コードリーダー(MS842)の高密度モデル、標準モデル
コードの大きさ(線や点の細かさ)により選択します。他の機能は同じですが、光学系(レンズ)が違います。高密度モデルが優れているというわけではありません。高密度モデルは、小さいものを読むのが得意ですがスキャナをコードに標準モデルより近づける必要があり、大きいQRコードや、長いバーコードを読むことはできません。
通常は標準モデルを選択してください。電子部品等、非常に小さいコードを読む場合のみ高密度モデルを選択してください。実際にコードを読み取ってみないと判断しにくいですので、ぜひ試用してみてからご購入下さい。